謎の固定観念、というよりヒロイックな刷り込み

例えば「官僚は悪いやつ」「大企業の経営者は私腹を肥やすのが目的」「天下りは悪」「政治家が考えているのが第1に保身」とかいうのは、明示的にどっかから出てくる情報でもないのに、なんでか市井には広く受け入れられている気がしてならない。

特に天下りなんてのが=悪っていうのは何時頃から刷り込まれるんだろう。

思うに、子供向けのアツイ番組を見ていると「現場における正義を守る人=ヒーロー」なので、基礎基本は幼稚園あたりからなんだけど、要するに大半の人はここから進歩してないんじゃあないかと思われる。本来は年齢層に従って各々の立場を理解するべきなんだが、どうも一方的にあいつが悪い、という視点しか持てないまま大人になっちゃってるんじゃないだろうか。

大体、公的に存在している組織において悪意やら犯罪やらが主目的になっているというのは事実上無くて、結果的にそうしやすい立場にある、というのはある程度認めるにしても、普通はそんなことをしている人というのは居ないのである。

「代官はメチャクチャ薄給激務なので私腹を肥やせる悪代官マジ有能」

とかフタをあけたら思ってたんとちゃう!なんてことはしばしばあるわけで、その辺に思いを馳せる事無く、新聞記事の見出しだけで善悪のイメージをしてしまう、というのはいい加減現代人は止めたらどうだろうか。

世の中アンパンマンバイキンマンだけでは成り立たないのである。